負担の少ない抗がん剤治療

慢性骨髄性白血病の薬物治療において使用されるTKIのひとつであるダサチニブは、治療効果が優れている一方で、対象以外のキナーゼなどの阻害(off- target作用)で生じる血管有害事象の胸水による治療中断が問題となっている。現在までにin vitroで、cAMPがダサチニブの血管透過性亢進を抑制することを明らかにした。そこで、cAMP活性化を有する医薬品がダサチニブによる血管透過性亢進を抑制できるかを検証し、臨床応用への可能性を検討している。
青山 剛 助教
- 学位/博士(臨床薬学)
- 研究分野/臨床薬理学分野
- 研究テーマ/抗がん剤の有害事象を軽減あるいは予防する方法を探索するための基礎研究