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ゾンビの起源を解説!ゾンビの特徴の変化も

人と社会2025.01.27

この記事について

ゾンビは、映画やアニメ、ゲームなどさまざまな作品にも登場しますが、一体、どうやって生まれたのでしょうか?
まったくの架空の存在かといえば、実はそうでもないのがゾンビ。
ゾンビにも「起源」があるんです。


そこで今回は、ゾンビの起源を解説。
ゾンビの特徴やゾンビが出てくる映画、その変遷についてもご紹介します。

このコラムは、私が監修しました!

北海道科学大学 薬学部 薬学科

准教授加藤 隆治Kato Ryuji英語教育 アメリカ文学 アメリカン?スタディーズ

私は元々アメリカ文学?文化を研究しています。薬学部に所属していますので、薬学英語教育も私の重要な研究の柱となっています。
私は子供の頃からアメリカを含めた海外に興味がありました。小学生の頃から洋楽を聴きあさり、気がつくと大学ではアメリカ文学を専攻し、最終的にはアメリカ留学もしアメリカにどっぷりとつかったと言えるかもしれません。アメリカ文化は、音楽、映像作品、絵画、演劇、文学だけではなく、人種や宗教などあらゆるものが密接に絡み合って形成されています。その文化を研究するのがライフワークになっています。特に、文学?音楽?映像作品が得意分野ですが、「ゾンビ」もその一つに含まれていると言えるでしょう。

ホラー映画を見ない人でも、「ゾンビ」と言えば、「ああ、あのゆっくり動く死体のことね」とか、ゲーム好きの人であれば、「ああバイオハザードね」なんて思うかもしれません。人によってはマイケル?ジャクソンの「スリラー」のMVを思い浮かべるかも。日本でも、アニメ?テレビドラマ?映画などで多くのゾンビ作品が公開されています。加えて、ゾンビの扮装をして集団で歩き回る「ゾンビウォーク」というイベントも日本を含め世界各地で開催されています。ゾンビはポピュラーカルチャーとして完全に定着したと言えるのではないでしょうか?では、なぜ、ゾンビは人々を魅了するのでしょうか?考察を巡らせるのは非常に楽しいと思います。

そして、みなさん、ゾンビって架空のものだと思っていませんか?でも、実はちゃんと起源があります。起源については下の解説文を読んでいただければ概要はわかっていただけると思います。ただ、文学研究者として触れておきたいことがあります。ゾンビを西欧社会に紹介した最初期の人物の1人が、『怪談』で有名なラフカディオ?ハーン(小泉八雲)なんです。彼は『仏領西インドの二年間』(1880年出版)において、もちろん今のゾンビとは似ても似つかないですが、ゾンビについて触れています。これで荒唐無稽に思われるゾンビもちょっと信憑性を帯びてきますよね。

1932年に公開された初のゾンビ映画以降、ゾンビは映画を中心に発展していきます。歴史的変遷を経る過程で様々なゾンビが登場してきますが、社会的背景を読み込むことができる作品が多いのがゾンビの興味深いところです。ゾンビから歴史や文化を学んでみませんか?

ゾンビの起源とは

ゾンビとは、何らかの理由?作用でよみがえりを果たした、元人間のこと。
生きているとも死んでいるとも言い難いため、アンデッド、生ける屍(リヴィングデッド)、歩く屍(ウォーキングデッド)などとも呼ばれたりもします。

多くの人が抱く典型的なゾンビのイメージは、肉体が腐っていて、両腕を前に突き出しながらのろのろと歩く姿でしょう。
「ゾンビに襲われるとゾンビになる」「ゾンビウイルスに感染するとゾンビになる」といった設定で描かれているものが多いです。

ゾンビに囲まれるウサギ

ゾンビの起源

ゾンビは架空の存在ですが、実は起源となるものがあります。

カリブ海のハイチの民間信仰である「ブードゥー教」です。
ブードゥー教は、西アフリカの宗教が植民地時代に奴隷貿易を通じてカリブ海周辺地域に伝わり、さらにキリスト教などと融合して生まれた宗教です。

ブードゥー教では、ボコールという呪術師が死んだ人間を自発的意思のないゾンビとしてよみがえらせ、操ると信じられていました。
ゾンビとなった人は、労働力として売られ、農園などで肉体労働者として働かされることになります。

ボコールはゾンビパウダーと呼ばれる毒を用い、生きている人間を仮死状態にします。
その後埋葬された死体を掘り起こし、目覚めさせます。
仮死状態に陥った人間は脳の機能が失われることがあり、自発的意思のない人間=ゾンビを作り出すことができるとされています。

今日の日本において、ゾンビはさまざまな文脈で用いられています。
「ゾンビ議員」「ゾンビ企業」???こういった「ゾンビ」がついた言葉が何を指すかなんとなく予想がつきますよね?
それほどゾンビという存在が、社会に浸透していると言えるでしょう。

ゾンビの特徴は映画とともに変化

ゾンビになったウサギ

ゾンビが広く大衆に知られるようになったのは、映画で取り上げられた影響が大きいです。

最初のゾンビ映画と言われているのが、1932年に公開された『恐怖城』(White Zombie)。
このときのゾンビは、ブードゥー教の呪術師に従順に使役される奴隷的な労働力でしかなく、人間を襲ってゾンビにすることもありませんでした。

この映画は現代の視点から観ると陳腐なホラー映画に思えるかもしれませんが、当時興行的には大成功を収めていますし、人種問題や植民地主義などさまざまな研究材料も提供してくれる映画になっています。
YouTubeで観ることもできますので、ぜひご覧になってください!

現在のゾンビのイメージを確立したと言われているのが、ゾンビ映画の父とも称されるジョージ?A?ロメロ監督による1968年10月公開の『ナイト?オブ?ザ?リビングデッド』(Night of the Living Dead)。

こちらでは、ゾンビに噛まれるとゾンビになるという要素がプラスされ、これが現在のゾンビの基となったといわれています。
『ナイト?オブ?ザ?リビングデッド』のゾンビは、人間を食べることだけを目的として動く存在として描かれています。
ゾンビ特有のぎこちないのろのろとした動きは、この映画での演出です。

また、この映画は後のロメロ作品にも言えることですが、社会批評性にも優れていることで有名です。
映画の舞台は60年代末のアメリカですので人種問題を作品中に読み込むことができます。
この映画が公開された68年のアメリカは、公民権運動が続いていた時期で、同年4月にキング牧師が暗殺され、全米各地で暴動も発生しています。
主人公が黒人青年というところから考察を巡らせる糸口があります。

1990年代に入るとゾンビ映画は80年代のブームが落ち着いたのか、製作本数が減少します。
しかし、90年代は2000年代への橋渡しとなる重要なポイントを見逃せません。

92年公開の『ブレインデッド』(Braindead)では、ウイルス感染によるゾンビ化が登場します。
そして、96年にゲーム「バイオハザード」が発売されます。
2002年に映画化された『バイオハザード』は、それまでとは異なる早く動けるゾンビの姿を広く人々に知らしめました。

また同年に公開された『28日後…』(28 Days Later)は全力疾走するゾンビが話題になりますが、どちらの映画も感染によるゾンビ化という点で共通しています。
これ以降、飛躍的にゾンビ映画が増加しさまざまなゾンビの類型が生み出されていきます。

そして、2010年には、『ウォーキング?デッド』(The Walking Dead)のテレビシリーズがスタートします。
これは映画ではありませんが、圧倒的な人気を誇り、シーズン11まで続き、いくつかのスピンオフが制作されているほどです。
文明が破壊され荒廃したアメリカにおいて、主人公リックが仲間を引き連れ安住の地を求め彷徨う姿は聖書におけるモーゼを彷彿とさせます。
ポスト911、ポストイラク戦争の時代、つまり不安定で未来が見通せない時代のアメリカにおいては、主人公たちの姿は相当なリアリティを持って視聴者に受け入れられていたのは想像に難くありません。

現在も、ゾンビをモチーフとしたものや、ゾンビに似た設定で描かれたものなどが、映画やドラマ、ゲームなどに数多く登場しています。

ごく最近では日本のマンガで『ゾン100?ゾンビになるまでにしたい100のこと?』が人気になっています。
2023年にはアニメ化され好評を博していますが、これは日本の「社畜」がテーマになっています。
日本ならではのゾンビものと言えるでしょう。

このように、ゾンビが登場する作品は、ウイルス感染や寄生虫、パンデミックなど、社会的な背景を反映しているものが多くあります。
作品を観る際は、公開された時代のできごとや社会背景?歴史なども調べてみると、興味深い発見があるはずです。

血のついたゾンビ

ゾンビの起源はハイチの民間信仰!映画によってゾンビのイメージも変化

ゾンビは、死んだ人間が何らかの原因によって、自発的な意思を持たない生ける死体(リヴィングデッド)としてよみがえったものです。
カリブ海のハイチの民間信仰である「ブードゥー教」が起源といわれています。

ブードゥー教は、西アフリカの宗教が植民地時代に奴隷貿易を通じてカリブに伝わり、キリスト教などと融合して生まれた宗教です。

ブードゥー教では、呪術師が死んだ人間を自発的意思のないゾンビとしてよみがえらせ、操り、農園で働かせると信じられていました。

私たちが思い描いているゾンビのイメージは、実はゾンビ映画の影響が大きいです。
映画やドラマ、ゲームなどで、今でも数多くの作品に登場するゾンビ。
世相を反映しているものが多いので、時代背景も調べてみると、より作品への理解が深まるでしょう。

仏領西インドの二年間
ゾンビに関する記述がある小泉八雲の著作の翻訳
ゾンビに関する研究書
続々と出版されるゾンビ研究書

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「ゾンビパウダーに含まれていた、仮死状態にする毒とは何だろう」「どんな作用の薬品が、仮死状態にできるのだろう」など、実際には難しいかもしれませんが、「こんな可能性があるかもしれない」と考え、探究することで、より深い知識を身につけることができます。
ゾンビパウダーにはフグの毒として有名なテトロドトキシンが含まれているという説があり、それを検証しようとする論文も存在します。
また、そこから発展して将来的な新薬開発の可能性を探るという論文も出版されています。新たな発見が今後あるかもしれませんね。

また、アメリカのCDC(アメリカ疾病対策予防センター)では、Preparedness 101: Zombie Pandemic (緊急事態への準備初級編:ゾンビパンデミック)というタイトルで、ゾンビが発生したという設定でどう対処するかを描いたアメコミ風マンガをオンラインで公開しています。
??Preparedness 101: Zombie Pandemic

ゾンビへの備えはそのままパンデミックへの備えにつながります。
つまりは、パンデミックを含めた緊急事態へ備える方法を、ゾンビの人気を「だし」にして提供したと考えられます。

ちなみに、このマンガの公開が2011年。
『ウォーキング?デッド』のシーズン1の最終回において、治療薬開発の期待が持たれていたCDCがあえなく爆破されてしまうのが2010年の末ですので、「こうならないためにはみなさんが備える必要があるんですよ」というCDCなりの『ウォーキング?デッド』へのアンサーと言えるでしょう。

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